ヨーロッパDiary:day 2 RADIO

イギリスの飲食専門誌が毎年発表する「世界のベストレストラン50」でコペンハーゲンの「NOMA(ノーマ)」が1位を獲得してから一気に注目されるようになった北欧の食文化。その頃と同時に聞かれるようになった“ニューノルディック・キュイジーヌ”という言葉は、今ではフーディーの間では常識になりつつあります。

今回の旅の一番の目的は、その“ニューノルディック・キュイジーヌ”を体感してみたい!でした。
そしてディナーに選んだお店「RADIO(ガディオ)」

RADIOは、NOMAのプロデュースをはじめデンマークのフードシーンを盛り上げるクラウス・マイヤー氏がプロデュースをし、シェフはこちらもコペンハーゲンでミシュラン2星を獲得するGeranium(ゲラニウム)出身という、なんともいいとこ取りの地元の人にも大人気のお店。

結論からいうと、いい意味で期待を裏切られたというか、食に対する考え方が変えられる貴重な体験をすることができました。
そんなワクワクと感動がひと皿ひと皿に込められた素敵なディナーをご紹介します。

ルートパセリ(根パセリ) ハイビスカスとマッシュルームパウダー
日本ではあまり馴染みのないルートパセリ。心地よい音を立てたかと思えば、素材本来の瑞々しさとかすかな甘みが口の中に広がります。シンプルながら上にかけられたハイビスカスとマッシュルームパウダーという、珍しい組み合わせに最初からグッとココロを持っていかれます。

ホタテとセロリアック(根セロリ) セロリソース
これまた日本ではあまり馴染みのないセロリアックですが、ヨーロッパでは一般的な野菜。まったりとホクホクとした食感がなんともクセになります。ホタテは表面にかるく火を入れる程度で、中はレア状態の絶妙な焼き加減。泡状になった爽やかなセロリソースが、食材の味わいをさらに引き立てます。

タラと紫キャベツ アップルバターソース
香ばしく煮詰められたアップルバターソースの香りに食べる前からノックアウトされてしまいそうなひと皿は、新鮮なタラと濃厚アップルソースがベストマッチ。ローストされたほろ苦紫キャベツとケール、そしてピスタチオの食感が楽しいアクセント。

エルサレムアーティチョークとオニオン ディル
肉厚にカットされキャラメリゼされた“エルサレムアーティチョーク”は今回初体験。和名で“菊芋”と呼ばれるエルサレムアーティチョークは、ねっとりホクホクとした独特の食感で噛めば噛むほどに味わい深い。それに合わせる甘みたっぷりのオニオン、クリスピーな食感が楽しい甘じょっぱいスイートポテトチップス、そしてヨーグルトチーズソースとディルの爽やかな風味が主役のエルサレムアーティチョークと絶妙に絡み合います。

アンクレットとビーツ パインジュース
メインの肉料理は牛のアンクレットと真っ赤なビーツ。油っぽさはほとんどなく、ジューシーで柔らかいお肉を、ビーツのさっぱりとした甘みがより軽やかに仕上げます。合わせるソースにも同じくビーツが使われていて、パイナップル果汁と合わせることで早春を感じさせるようなフルーティで爽やかな味わいに。香り付けのトウヒとケッパーの酸味と苦味もいいアクセントとなり、食事の後半でも全く重たさを感じさせない、コース全体のバランスを考えて作られた最高のひと皿。

ヨーグルトアイス シナモンクッキー チコリ
よくあるデザートを想像していたらまさかのチコリに思わず目を疑うデザートは、スパイシーに香るシナモンクッキーと、モチモチ食感の雑穀にヨーグルトアイスというデザートらしい程よい甘さに、ほろ苦いフレッシュチコリのコンビネーションで口の中をさっぱりと。最後の最後までRADIOらしい組み合わせの妙が楽しい、ラストに相応しいひと皿です。

オーガニック食材と地産地消にこだわるRADIO。過度な味付けはなく素材の味を最大限に引き出した料理は、どれも美しく、香り高く、そして美味しい。もちろん食べるだけでなく、それを提供する空間や接客サービスもアットホームで心地よく、食べ終わったあともどこか夢心地。帰り道もずっと食事の話で盛り上がるほど、私にとっての“ニューノルディック・キュイジーヌ”初体験は、五感を刺激されるような忘れることの出来ない素晴らしい時間になりました。

きっと季節によって違う表情を見せるんだろうな〜。コペンハーゲンに行く際はまた是非訪れたい、そんな素敵なお店です。

RADIO

>進化するレストランNOMA[レネ・レゼピ]

価格:8,640円


2017-03-11 | Posted in TRAVELNo Comments » 
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